西東詩集

われらはみんな酔わなければならぬ(P.177)

ゲーテが長く愛読され、また格言として引用され続けるのもわかるような気がする。
なんというか、ほかの西洋の国で書かれた詩集よりすんなり読める。理由はよくわからない。翻訳だって、それほど秀逸とも思えない。でも、ほかの詩集よりは読める。でも、いささか説教臭い。とはいえ、いまの自分にとってよく考えなければいけないよなとも思う。
とりあえず、36歳の自分に必要そうなものだけメモしてとっておく。

歌いまたやめる前に/詩人はまず生きねばならぬ(P.25)
わが時を短くするものは何ぞ/活動/堪えがたく時を長くするものは何ぞ/怠惰(P.64)
どんな時にでも/抗争するな/賢者も無知なものと争うと/無知に陥いる(P.105)
自分が何かの知識とか悟りをえた道程を、だれしも、ほかのどんな方法よりまさっているとして、その道程を後輩に紹介しそれへと誘い込みたがる。(P.421)
よし人の耳に逆らうとも―/使者の任は語るにあり。善哉。(P.452)