北海道昔ばなし (道東編)

古くから和人が場所請負などで出張っていた場所だけあって、アイヌの神話が結構採録されているのが印象的。

アイヌ神話、アイヌ民話に関心のある方は読んで面白いかと。また、江戸末期の幕府の対ロ政策における拡販の防備に関した話題が目立つのも特徴かと。
他方で、編集方針の都合か、前2編(道央編、道南編)と比べ、開拓に関する話題は薄い。名判官といわれた松本十郎が赴任していたエリアなのだから、それ相応にそういうことにまつわる話も多かろうになぁ。それに、帯広周辺を開いた晩成社周りの話題も無いのが残念。
4冊セットの一冊なので、編集方針が一貫していないのでそれもしょうがないか。