一行詩返信 息子よ娘よ

父よ母よ」の続編。というか、津市の頑張る国語教師の記録。

だれだ。学校の先生が頑張らないって言ったやつは。と、言いたくなるぐらい、とりあえず、国語の楽しさをわからせようと努力していく様がよくわかる。
本のメインは、「父よ母よ」を受けて、その親が娘と息子に書いた一行詩。だが、その解説には、何ゆえそこに至ったかが丁寧に書かれている。その国語教師の試みというのが面白い。
今、ものづくりがはやりだが、何であれ、まずよく見る、まねる、そしてつくるを行ってこそ身につく。国語というのは実際に文章を書く機会は少ない。意思を表示し、誤解なく相手に伝えることこそが国語の重要な機能の一つのはずだ。そのトレーニングが一切なされない、国語教育の現場に一石を投じている試みといえる。
確かに完璧な手法ではないが、迷いながら実践してってブラッシュアップすればいいのだ。その、思い悩む著者の姿に好感が持てる。こうした頑張る先生は、全国にいろんな教科でいるのだろう。そういう先生はぜひとも応援したいものだ。