一行詩往信 父よ母よ

その昔話題の本ということで購入。で、結局、続編の「息子よ娘よ」まで買ってしまった。

まぁ、自分の子どもがまだ小学生とそれ以下なので、あまり実感というのはない。むしろ、その前に読んだ「家族崩壊と子どもたち」の印象にひきづられて、純粋に家庭というものへ、いかにアプローチしていくかというのが大人の責務なんだなぁと思った。
当然、家庭を持っている自分自身が、自分の家庭をしっかりと考え運営していくこともさることながら、世の中における「家庭」という概念の位置づけをどうして行くかを、屁理屈ではなく、実践やふれあいを通じてつくっていかなければならないということだ。
そういう意味で、本書のような試みは重要である。高校生に「家庭」とは何かを考えさせる良い機会だ。が、同時に大人にも考えさせなければならない。

と、小難しいことも出てくるけど、純粋に読んでいて「クスッ」と笑える一行詩が多い。購入するかどうかは別にして、一読する価値は十分にある。