どうころんでも社会科
我々現代人も、いずれ古代の人になる。(P.158)
清水義範、サイバラタッグの「面白くても理科」の続々編。個人的に、清水義範という作家を知ったのは高校の国語の先生が紹介してくれた「蕎麦ときしめん」で知った。あの独特の文体と変な観察力が本書でもかなり生きている。
よく考えたら、「蕎麦ときしめん」が、この「どうころんでも社会科」の原型そのものではないだろうか。
地域文化をミクロな視点から上手に掘り起こしていたような気がする。
なので本書は、サイバラの絵を取っちゃうと、「面白くても理科」の続編というよりは「蕎麦ときしめん」の続編のように感じる。
個人的には、北海道人なので「幻の昆布ロード」を特に楽しく読ませていただきましたです。はい。