おかあさん、あのね/こっちむいて、おかあさん
これもディレクター時代に、子どもというものがなにを考えているのか知りたくて買った本。たしか、某早朝の子供向け番組の前説をしたときに、子どもがなにを考えているか分からなくて怖かったんよね。それがきっかけだったように思う。当時買って、どんな感想を持ったかはほとんど記憶なし。
で、あれから15年。まさか、自分が子どもを持って生活するようになっているとは思わず、読み返してみると、大変面白い。自分が子育てしていて、自分の子どもの独自の視線も面白いが、他人の子どもの視点もとても新鮮。とても短い詩なのに、ほほえましいものから、涙が出そうになる切ないもの、親の生活が透けて見えるもの、などなど、読んでみて、心のほぐれる楽しい詩集である。
いつの日か自分の子どもにも読ませたいと思う。