屍者の帝国

うむ。これは、円城塔氏の作品と呼ぶべきものだと思う。と同時に、彼の作品の中の名作の一つなんじゃないかとも思います。映画を娘と見に行って気に入ったので、なおそういう思いは強く。言葉は文章だけで文意以外の何かが伝わるものなんだなぁと、しみじみ思った一冊です。メタ的に伊藤氏のそういうメッセージが忍び込んでいる感じがします。