かつて人類には、わたしがわたしであるという思い込みが必要だった。(P.326)

友人がこの3部作をまとめて貸してくれたので読みました。ひねくれ者なので、なぜか2作目のこれから読むという。ちなみに連作ではないので、どれから読んでもちゃんとお話としてはそれぞれ完結しています。
久々に本格的なサイエンスフィクションを読んだ気がします。意識をめぐる近未来のお話。解説を書くと楽しみを奪ってしまうので、これは、ノーコメントで。作者が夭折されたことを悔やんでしまう作品です。これを含めて未完作をいれて3作しかないとは。Project Ito。もっと読みたかったです。