天空の蜂

これ、20年前の作品なのか。驚きます。20年前は申し訳ありませんが、東野圭吾という作家すら知りませんでした。
内容は映画になっているんで予告の内容だけでもその設定が、原発の話題なので311以降の作品なのかと目を疑うほど、あの事故後に結構広まった概念とか機構とかがすでにガリガリとろくに解説もなく入り込んでいます。そういう設定的な話をすると、今になって再度日の目を浴びるのもなるほどという感じです。でも、思い返せば20年前はちょうど巻原発の反対運動が華やかりし頃ですので、それほど不自然な時期のリリースでもないです。
(20年くらい前に書いた恥ずかしいWebの内容が出てきたり(^^;)

でも、そういうのを抜きにしても、さすが東野圭吾作品です。一気読みでした。あれですな、設定とか社会背景はそれはそれとして、普通に作品としてぜひ没頭したい内容です。流行りものを進めるのは癪ですが、おすすめです。