後藤新平 日本の羅針盤となった男
「力を持って政治の基礎とするときは、たとえ一時の成功は致しましても、必ず天下大乱の俑(悪例)を作るのであります。これに反して政治の根源を倫理観念におきますれば、その効果現れよう遅きようでありますが、永遠にわたって国民生活の安定となり、国家隆盛の素因となるのであります」(P.470)
毀誉褒貶の多い後藤新平。震災復興で改めて注目されているわけだけれども、星新一ファンにとっては台湾での星一の活躍との絡みでわりと既知で、自治業界の人々にしてみれば自治三訣でこれまた有名。なんというかこの本がダメという意味ではなく多角的に理解するのに、この辺なんかも一緒に読んだ方がいいなぁと思うところで以下などを。
星新一の作品
明治の人物誌
明治・父・アメリカ
人民は弱し 官吏は強し
それ以外
有法子―十河信二自伝
こんなもんかな。ある程度知っていた方が面白く読めるかと。