「消費」をやめる 銭湯経済のすすめ

巨大な小売店というのは、小売業であると同時に非常にパワフルな消費者という側面を持っています。(P.168)
そこ(詐欺的商法)から抜け出すには、消費者が賢くなるよりほかありません。同じものなら条件反射のように安いものを求める性向が、このとんでもない詐欺社会をつくりあげています。(P.183)
ひとつのカギを握るのが、生産者としての側面を回復するということです。(P.202)

なんというか、だいぶ前からヒューマニングってのを提唱しているわけなんだけど(この辺の電子書籍とかにある程度まとまってます。)、同じことを経済人でもわかる言葉で書いてある本。似たようなことはみんな考えているんだよね。単純な経済原理がどこかで破綻するんだろうけど、そのタイミングがどこかがわかりにくいだけで、破綻するってのは皆見えている。
どこで歯止めをかけるのか、それともいっそ破綻に突き進んで次を考えるのかってのは、識者で意見の分かれるところ。一つの意見として一読の価値ありです。