オープンサイエンス革命
なるほど、科学の潮流が秘密主義とオープン化の繰り返しの歴史ととらえれば、一つの潮流ではあるなぁと、納得した一冊。錬金術と特定パトロンの時代から、アマチュアリズムを経て民主主義国家による人民に開かれた科学へとなって、バイドール法他から再び特許縛りによる企業囲い込みの時代になっているのが昨今の科学、とすると、その秘密主義への傾倒と真逆なICTを使ったマチュアリズムの復権と開かれた科学への転換ともとれるわけで。
科学が秘密主義じゃなくても、不勉強で理解不能な人から、秘密主義的だといつの時代でも非難されるのもまた科学ではあるんですけどね。不勉強で理解しない人までを巻き込んだ革命になるのかは割と注視です。そういう可能性を持つ萌芽も取り上げられていて、少しワクワクしましたけど。