情報社会の新楽観主義~ものづくりとICTの融合が生む未来~
僕は天才だなんて自分一人で思っていても、これはしょうがない。われわれはみんな平凡なんです。しかし、そういう平凡なわれわれでも、いろんなことを一生懸命考え続けて実績を積み重ねていけば、なんとかやっていけるのが情報社会の面白いところです。大もうけはできないかもしれない。しかし飢え死にすることはない。そこそこの稼ぎを得て、そこそこの注目を受けて、ビジネスなり、NPOのような試みなり、続けていけるのです。何しろ今やパソコンとスマホとネットに接続があれば、3人いれば大体大抵のことはできる。会社を立ち上げてもいい、NPOをつくってもいい。中には個人でやる人もいるでしょう。少数で、一人でいろんなことができる、そういう時代になってきている。いまが閉塞の時代だなんていうのはうそで、開かれているんです。
旭川で行われた情報社会フォーラムの公文俊平先生による基調講演の講演録。地域地方に生きる人のための、今後の情報社会での大切なふるまい方とその基礎になる考え方をしっかりと語っていただいています。
フォーラムに参加できなかった方や北海道に限らず東名阪エリア外に住む皆様には是非一読いただきたい一冊です。