フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠

本書の狙いは、食品産業に依存する問題や戦術を読者に伝えること、そしてわれわれは無力ではないと知ってもらうことだ。(P.463)

で、

「マーケターの新の仕事とは、企業が利益を見込んで作れるあらゆるものを売ることであり、投入された資金と資産に対する見返りを管理する究極の管理者になることである」(P.166)

という強力な相手を目の前に、自制心をもって戦えるかどうかが、徹底的な損得勘定を行なう合理的消費者といわれる人に問われるわけです。それが無理なら、マーケターががんばらなくてもいいような消費行動を取るべきなんですけどね。
それにしても、ザ・コーポレーションを読んだときの衝撃に似たなにかを感じました。ある意味、ザ・コーポレーションが総論なら、これは各論。
そして、このフードトラップに掛かった日本の家庭の末路を書いたのが「変わる家族 変わる食卓」と「普通の家族がいちばん怖い」ともいえるわけです。
こんな事態は、マーケターと消費者意識の相互作用の末路ともいえます。どちらかがその戦いから降りることが重要なわけです。負けるという意味ではなく。