犯罪は予測できる

子どもたちは、道徳教育では「人は見かけで判断するな」と教えられているのに、安全教育では「人は見かけで信用するな(=判断しろ)」と戒められている。この矛盾を、学校現場ではどう説明しているのだろうか。(P.106)

まぁ、防犯を云々いうなら一読すべき一冊です。
犯人逮捕と防犯はリンクしてないし、不審者探しと防犯もリンクしてないという、ある意味合理的な話。でも、こういう感覚がないのはなぜなんだか。
そんなに難しい専門書でもないし、折角なのでサクッと目を通すだけでも是非。

こうした研究成果からは、地域住民によるパトロールと言うと、とかく不審者の発見を目的にしがちだが、それでは意味がないことになる。防犯効果が期待できる住民パトロールとは、不審者探しではなく、問題探しなのである。(P.78)

不審者マップがたくさん作られるようでは、子どもは大人を恐がり大人から離れていくばかりだ。さらに、大人も不審者扱いされたくないので子どもから離れていくだろう。(P.44)