カレイドスコープの箱庭
「議長からジャパニーズ・セッタイがあると伺っていますので、今夜は楽しみにしております。そういえば以前、私が日本を去る際の話を覚えていらっしゃいますか。今度お目に掛かる時にはアルコール処方をしていただけるというお約束でしたが」(P.173)
あーあ、買っちまった。しかも出張の移動の初日に。重たくてしょうがないじゃんか。
おお、こうなるんですなって感じの展開です。さて、はじめの引用は誰でしょう?
そういうストーリー展開の楽しさもさることながら、やはり医療の問題というか、日本の社会システムの問題の本質をえぐる内容はさすが。
それにしても、文庫になったら買ってこのデカイのは売っぱらってしまおう。なんだか長期出張は敵だな。
「人間、ミスをしたら謝るしかない。そして私がミスをしたかどうかは、第三者の調査に委ねるしかない。ならば私にできることは。知っていることを包み隠さず話すことだけでしょう?」(P.29)