「オレは基本的に性善説だ。相手が善意であり、好意を見せるのであれば、誠心誠意それにこたえる。だが、やられたらやり返す。泣き寝入りはしない。十倍返しだ」(P.290)

昨年話題をかっさらったドラマ「半沢直樹」の原作です。まぁ、最終回の日は出張してましたが、その不条理さからか子どもから泣き電話が入ったぐらいでして、どんだけ面白いんだ、と思って買って読んでみました。ちなみに、その不条理なのは続刊の方の終わりなんですけどね。
買った結論。いやはや面白いです。この人の娯楽作家としての最高峰じゃないんでしょうか。ともかく人様に普通にお勧めできる一作です。

「そういうの、銀行の常識は世の中の非常識っていうんじゃないの」(P.114)

「夢を見続けるってのは、実は途轍もなく難しいことなんだよ。それを知っている者だけが、夢を見続けることができる。そういうことなんじゃないのか」(P.355)