輝天炎上
「それよりも驚いたのは、いまだに小百合とすみれが派手な姉妹喧嘩を続けていることだな。三つ子の魂百までって、お前たち姉妹みたいな連中のことを言うんだろうな」(P.308)
ケルベロスの肖像のB面で、螺鈿迷宮の続編。そして、極北クレイマーとも連なるややこやしい一作です。
内容さておきなのですが、著者の願望(羨望?)なのでしょうか。怠惰で堕落した人間がやたらモテルという、一連のシリーズにまたがる構図はこの最後の最後まで一緒のように思います。
一応、東城大学クライシスの一連の話はこれでひと段落です。読了お疲れ様でした。
でも新作でたよなぁ。カレイドスコープの箱庭。文庫になるまで絶対に読まないぞ。気になるけど。
「どんな時でも自分を通せるのは、ただのガキです」(P.190)