普通の家族がいちばん怖い―崩壊するお正月、暴走するクリスマス

こんな主婦たちがいま家庭で子供に「見せて」伝えようとしているのは、我が家に伝承されたことではなく、「周りがしている」「メディアが取り上げている」年中行事になってきている。そして、それよりも親が伝えているのは、「いつも周りを見回して、自分だけ浮いたりしないように行動すること」の大切さであるかもしれない。(P.168)

前作「変わる家族 変わる食卓」よりも、さらに悪化した何かを見せている一冊。調査量の問題もあるだろうし、テーマを区切ることで、よりシャープに問題を抉り出している感じです。
自分の周りで起こっている色々な事の原因なのか、共通原因を持つ一つの現象なのかは別にして、社会全体に一種の危機を覚えてしまいます。

「子供」の目線で見るならば、このような主婦(母親)はどのように映るだろうか。それはきっと「現実を見ない母」であり「事実と異なることを平然と語る母」であり、「言うことがすぐに変わる母」である。そして「現実に自分が行なっていることとはかけ離れた考えや展望を語る母」でもあろう。(P.265)