やさしさをまとった殲滅の時代

迷惑をかけて生きていく。
迷惑をかけられたら、面倒がらずに世話をしていく。
そこに、金銭やら経済活動を介在させない。
(P.201)

その通りです。はい。
若者殺しの時代と同じ著者の、この時代の次の時代すなわち、00年~今を解説している本です。たぶん、私は若者殺しの時代に殺されまくった世代で、この本で書かれている世代より上なので、かなりピンとはきませんが、納得の一冊ではあります。
時代を読むのにぜひご一読を。

民主党政権は、そういう国民的希望の先にうまれた「行き詰まりを生み続ける」存在だった。いまとなっては「笑えない笑い話」のように思えてくる。(P.129)

世話をかける、迷惑をかける。でも、それはかけっぱなしになる。心の負担になる。その、負担に、少し耐えよう、ということである。(P.194)