楽観主義者の未来予測

「私たちがテレビ依存の生活を一年だけやめると、世界全体では一兆時間分以上の『認知の余剰』が生まれ、その時間で共有プロジェクトに貢献することができるのです」(上P.148)

そうだよね。テレビ依存を止めてみんなが少しづつ社会をクリエイトする活動にコミットするとどれだけ世の中が良くなるかっていう話ですわな。
タイトル通りの本。とはいえ、トンデモ系の予測本ではなく、わりとカッチリとした未来予測。研究所の所長推薦なので読んでみましたが、これは現代人は必読の本です。キーワードは、10億人の貧しい人々、研究開発、社会投資家あたりでしょうか。
未来はずいぶん明るいはずのトレンドなのです。それを暗くしている詰まらん固定観念はバシバシ捨てて、このトレンドに乗った未来を作る側に参画していきましょう。

子供を導く上で望ましいのは、義務を課すことではなく熱中させることです。(上P.46)

「オープンソース設計を用いることで、コストは一〇〇分の一に削減しつつ、九〇パーセントの機能を維持するという、これぞDIYという話です」(下P.23)

「あなたの財産は401(K)で運用するより、世界の貧しい人々の手に渡した方が安全」(下P.29)

非収益化と脱物質化の結果として、短期的には雇用の喪失は避けられないし、それには痛みを伴うことも多い。しかし長期的な見返りがあるのは否定できない。(下P.68)

「おそらく三〇年後には、『どういえば、昔は熱やエネルギーを作り出すのに、どうして炭化水素燃料を燃焼させたりしてたんだろう』と語り合うようになるでしょう」(下P.89)

子どもたちに未来への準備をさせたいなら、学習はやみつきになるようなものでなければならない。(下P.119)