ナイチンゲールの沈黙
「読みが外れれば、叩かれて当然だ。ま、一人の少年の未来と引き替えなんだから、大人がこのくらいのリスクを背負うのは当然だろう」(下P.63)
次作のジェネラルルージュがかっこよすぎて、わりと、話題になってない感じの海堂作品。とはいえ、存分に面白いです。時系列的にジェネラルルージュの凱旋と同じで、レコードのA面B面の関係って感じです。実際に、まったく同じ文章の部分が少なからずあるという、なんというか、昔のゲームブックを読んでいるようなデジャブ感もあったり。
あと、多分、この作品は多くの作品への分岐点になっています。そういう意味では、桜宮サーガを読みきるには、必読書ですのでしっかり読み込みましょう。
「やはり桜宮病院は、叩き潰す必要があるのかもしれません」(下P.281)