経営戦略全史

企業とは公の存在であり、公僕として広く社会や顧客に奉仕すべきと考えました。また、利潤は目的ではなく結果でした。それなくして企業は存在できませんが、経営者としては「より多くの賃金を従業員に払う」ということを主たる動機として持つべきだ、と考えました。(P.39、フォーディズムについて)

フォードさんはこんな風に考えていたんですね。仮にフォードの手法が陳腐化したといわれても、この思想はいまに引き継いでいてもらいたいですね。
本書は、非常に読みやすく、読み応えがあり、経営等の勉強会等の本としてもお勧めします。FBで読書会の参加者を募っていますが、まだ集まりません(苦笑)。
小手先の最新トレンドも良いですけど、その経営手法が生まれる流れや背景を知っておいたほうが一段と経営戦略を組む上で有利になります。有名経営学者の本ばかりに傾注して、孫子読みの孫子知らずのようにならないためにも。