ホタルの光は、なぞだらけ: 光る生き物をめぐる身近な大冒険

ぜひ科学となかよしになって、新しい未来のとびらを開いてほしい――それが、わたしがみなさんに、いちばんお伝えしたかったことです。(P.133)

生物が好きな子、理科の好きな子、科学者になりたい子ども、将来、科学に囲まれた社会を支える子どもetc、だけではなく、本来、この科学技術社会に生きていて、その科学を理解しなければならないほぼ全ての大人にも読んでもらいたい一冊です。
変な表現ですが、ホタルにかこつけた、著者である大場裕一さんの「科学とは何か」と言う強烈なメッセージのこめられた一冊です。当然、発光生物についての解説がおろそかと言う意味ではありません。
発光生物からドロップアウトしてマスコミ入って科学基礎論やって、今に至った、後輩の僕でもこの平易さから来るメッセージの強烈さに勝てるだけの文章は書けません。

ともかく、まずは買って子どもに。そして自分でもぜひお読みください。