統計学が最強の学問である

科学とは白衣を着て怪しげな機械や薬品をいじくることではなく、正しいことを最大限謙虚に、そして大胆に掘り下げようとする姿勢である(P.117)

ごもっともです。
話題の本を普通に読んでみました。「最強の学問」というのはどうかなぁという感じです。ただ、知見を切り開くのに当たって最強のツールである事は間違いありません。もう、個人的には痛快きわまりません。楽しい。

判断や行動に影響しないレベルの精度は無意味で、そのためにかけなければいけないコストはムダだ。(P.47)

たとえ最終的には全データを対象とした分析や検証が必要になるにしても、やはりまずは適切なサイズのサンプリングデータを使って、探索的解析で仮説の目星をつけたほうがいい。(P.55)

こんな事すら分からず全数調査じゃないと意味がないとかほざくバカたくさん見てきましたからね。ビッグデータになってからその傾向はますます顕著だったり。

日本には「バカの考え休むに似たり」という素晴らしいことわざがある。そして我々人間は基本的にバカなのだと私は思っている。(P.125)

ま、当たり前だけど万能薬ではなく

「1回こっきりのチャンス」あるいは、あったとしてもせいぜい数回程度しかチャンスの与えられないもの自体を取り扱うことに対して、ランダム化しようがしまいが統計学は無力である。(P.127)

テキストマイニングの背後にある技術は高度なものだが、その利用自体はツールを使えば誰でも簡単に出来るものである。そしてそこからどう価値を生むか、ということになると、テキストマイニング以外の統計リテラシーが重要になるのである。(P.254)

というこことはあります。それであっても、まずは、まじめに統計学の勉強は社会人の皆さんはちゃんとやりましょう。極めれば、

I keep saying the sexy job in the next ten years will be statisticians.(P.32)

という事でいい事づくめでしょうし、極めなくても

統計リテラシーによって手に入る最も大きな価値は、自分の人生を自分がいつでも最善にコントロールできるという幸福な実感なのだ。(P.301)

というメリットがあるわけですから。