(再読)開戦―大本営陸軍部・道産子幕僚たちの苦悩
日本を「悪」と断罪することは、「持てる国(資源)」の現状維持のエゴで、「持たざる国」への強要である、とする田中の怒りは、そのまま当時の多くの日本人の怒りとして共鳴されるものであった。(P.234)
時期的にこの手の読み物が続きます。再読です。以前のはこちら。
それにしても、軍部絶対悪論って、どこをどうすると言い切れるのか少し首をかしげる思いです。軍部に限らず公共的な機能に対してそういう批判は少なからず存在しますので、本書は意外と現代の問題として改めて読めるような気がします。
それにしても、北海道って軍事拠点だったんだなぁ。軍の要職をこんなに占めていたとはね。