ジュリアス・シーザー

お前もか、ブルータス
で有名なシェークスピアの名作。前半のブルータスらの謀議からアントニーの逆転演説までのシーンのイメージから、政治劇といわれるものの、実はその後の戦陣のシーンが結構多い。

改めて読んでみると、その戦陣のシーンがとても自分をひきつける。シェークスピアには珍しい笑いのない政治劇といわれるのはまさにその通りで、勝つ側も負ける側も、ただ、自己の信念と打算の間で迷いながら戦い続ける心の動きを、独白に頼らずに、行動から感じ取らせるのはさすが世界の名作。

何度読んでも面白いので、永久に書棚入りです。