歴史を変えた決断の瞬間

いやぁ、これは凄い。
のらもびっくりのレッドパージの本です。

行きつけのバーでは赤色のカクテルを飲ませてもらえないほど、赤嫌いということで通ってますが、これにはびっくりです。

そして極右のバイブルでしょう。鬼畜米英、徳川憎しで、共産主義排斥。この本の思想の根底ですな。明治から戦前の教育をしっかり刷り込まれた人の書きそうな書きっぷりです。
とにかく、共産主義は日本をだめにしたことになって、外国は全部日本を奪い取る悪であって、徳川は天皇様に倒されるまでが長すぎたから日本はいびつになったということになって、天皇をないがしろにする武家社会を作った清盛は諸悪の根源ということらしい。いやいや、ここまで皇国万歳が来るとちと恐いです。
とはいえ、流石に学者様が書いてあるので、事実関係はしっかりしていますし、あまりメジャーじゃない人も良く取りあえげているので、知識を得るという観点では使える本かなぁとは思います。
たまたま、新幹線乗るときの暇つぶしに買った本ですが、今読み返すとかなり過激な本ですね。

僕的には一辺読んで「こういう人がこういう経緯でこういう事をしたのね」ってことが分かれば、2度読む必要はないなぁ。BOOKOFF行き決定。