ソーシャル・キャピタル入門 - 孤立から絆へ
今自分が経営している会社の名前が、ソーシャルキャピタルインテグレーション。ソーシャルキャピタルをインテグレーションするって名前。ソーシャルキャピタルってのは昨今話題の「つながり」で論じられて、肯定的議論が多いのだけれど実はその質やら量やら子細に検討すべき要素はあるものです。
そうしたことを論ずるにも、まずは基礎知識ってことでこの本は往々にして取り上げられます。変な話、良書ですが、批判も多い一冊です。新書だけど自分の学問的帰結はちゃんと書くってのは、知識のカタログのほしい読者にはちょっと反発があるのかもしれません。が、学問とはそういうものなので、この帰結をもとに自己の体験から新しい知見を生み出せばよいわけで。
これが入門書としていいかどうかは別にして、一読の価値のある一冊かと思います。