男たちへ―フツウの男をフツウでない男にするための54章

結局のところ、男にとっての勝負は、人間味に落ち着くということなのであろうか。(P.421)

自分らしく生きる 人間らしく生きるがジジイの説教なら、これはババアのたわごとという感じではある。ただ、どっちがいうことを聞いて少しは実践しようという気になるかというと、このババアのほうに圧倒的軍配が上がる。とはいえ、この歳になっちゃうとなんだかいまさらって感じだよね。実践しようも無いことも多いしな。
若いうちに読んどくと少しはいいことあるかもしれません。はい。

男は、真剣な態度でのぞむことは(服の着こなしとは)別にあるのが、男というものだ。(P.33)
「若者」たるもの、「オトナ」が自分たちをわかり理解してくれるなどということを、絶対に期待してはいけない。(P.147)
最愛の息子に託すのが、この程度の低い水準(いい学校、いい就職という望み)で達せられる夢とは、なんともはや情けない。(P.174)
文明とは、文化とちがって、生きるマナーのことである。(P.233)
(男は女に対して)支柱とか拠りどころであってもかまわないと思うほどの、度量をもってもらえないものであろうか。(P.297)
不安は、人間の男とロボットの男を分ける、唯一のもの(P.312)
パトロンとは、リスクを甘んじて受ける行為であり、同時に、学者であろうが芸術家であろうが、対象となる相手と、運命を共同分担する行為をいう。(P.376)