「三国志」軍師34選

ほとんど期待せずに、移動中活字をながめるためだけに買った本。なのですが、存外面白かったので得をした気分です。

何というか、ほとんどのこの手の本は、史実上や演義での功績を中心に、こんな人物だったあんな人物だったというのを羅列してあるのですが、本書は、名士という人脈の概念を中心に、この人がこういう人脈でこういうことをやれたという、歴史説明の仮説を提示していてなかなか面白く読めます。
とはいえ、いわゆる人物紹介物を所望されるのでしたら、これは失格のような気もします。
あくまで、僕がおもしろいと思ったという程度の評価ということで。