現代童話〈3〉
子供について書こうとすると、またぞろ子供を食いものにしているような気がしてくるからだ。(P.309、子羊ごっこ/子供の文体その他)
いや、本当にそうなのよね。その割には気楽にそういう話題をさくさくかいてますけど。でも、童話って大人が子どものを食い物にするために書くものではすでにないような気がする。だって、もうからないだもん。ゲーム作ったり、関連グッズ売ったりしたほうが儲かる。ちゃんとした、童話なんて、大人が与えない限り、子どもにとって出会いの場はまずない。そういう意味では、子どもを食い物にする心配は限りなくないわけだ。安心して書こう。
とりあえず、この巻でいいなと思った話と一節の抜書き。また、読むときに参考にしよう。
かこを/わすれたおとこ/みらいを/おもわぬおとこ(P.21、そのおとこ)
洋吉が、ほんきになってとうさんのあじをこしらえる、つかいなれたあのちょうり室なのでした。(P.152、まほうをかけられた舌)
長者どんがひとりじめした畑や田んぼは、もう長者どんのものではなくなった。あせ水たらしてはたらいたみんなのものだ。(P.171、がわっぱ)
まことくんは、ひとりぼっちになってしまいました。/まっくらですから、まことくんだってこわいのです。(.P.232、マコチン)
かげぼうしは、かんのかげぼうしからのんでいます。/「おいしい?かげぼうしくん」(P.270、ぽたぽた)