農から環境を考える―21世紀の地球のために

ジャーナリストの役割は、市民と行政がよりよい意思決定ができるように、より深く掘り下げた情報を提供することにあり、一方のNGOの役割は、わたしたちが何をすべきかを訴え、そして実際に行動することにあります。(P.47、ダマノスキ氏(科学ジャーナリスト))

そうなんだよね。ジャーナリズムの役割ってのは扇動では無いんだよね。
自分の周りの状況を思うと、本当にそう思う。環境問題なんか本当にそうだ。メディアを眺めていても、判断するための情報は流れていなくて、他社判断をもとにした行動手法を流し続けるばかり。感情で行動することではなくて、理解して行動することが大事なのだから、判断情報こそが重要。とうぜん、NPOで活動している立場の人間としては後段は肝に銘じて行動すると。

ちなみに本の内容は基本的にこれです。

市場経済の仕組みの中で、お金で買える安全保障の中身はどのような範囲のものであろうか。(P.3)

お金で買えない安全保障を農で買おうという話。でも、年金だの保険だの騒ぐ感性では、この危機はきっと理解できないんだろうなと思う。世の中、愛情と笑顔以外にもプライスレスなものが沢山あるってことだ。そのプライスレスは0円ということではない。値札が無いということだ。
それをよく考えることが実は一番初めに必要なものなんだろうなと思う。

「好景気だからといって開発される。不況のときは景気を浮揚させるために、と開発される」(P.73、千家哲磨氏)