昭和20年8月20日 日本人を守る最後の戦い―四万人の内蒙古引揚者を脱出させた軍旗なき兵団

「国家としては無条件降伏でも、前線にいる兵団の立場は、また別だ。われわれは、非戦闘員が撤退するまで、貴軍を張家口に入れないという任務を命じられている。二日間だけ攻撃を猶予してほしい」(P.81)

どこまでも火事場泥棒目的で無秩序に侵攻をした破廉恥国家ソ連の蛮行をみんな一度ちゃんと理解した方がいい。戦後のおかしなアジテーションで、本来命がけで非戦闘民を守って死んだ方々も多数いるわけで。
一般に、占守島が最後の戦闘といわれているけど、これはその後の20日の戦闘なので、多分こっちが本当の最後の組織的戦闘だったのかも。ちなみに、戦わないで降伏すれば何事もなく日本に帰れたんじゃないのなんていうのは実に甘い考えで、戦後捕虜とか民間人の扱いをなぞってみれば、ちゃんと戦って救わなければシベリア抑留のような目に合わされたのは確実。
占守島もそうだけど、負け戦のタイミングで本当に踏ん張ってくれた先人のおかげで生きている命も、新しい社会もたくさんあるんだとみなに知ってもらいたいものです。
ちなみに、本は読みにくいかも。でも、一読の価値はあります。