新編世界むかし話集 7 インド・中近東編

「世界にはまだ労働の秘密を知らない民が、たくさんおります。」(P.300、なまけの者の天国、イスラエル)

世界の文明発祥エリアの昔話集。まぁ、だからと言って、全ての話がこの地域が発祥の話ってわけではないんだろうけど、結構良く似た類型の設定の話も少なくない。

その卵は、テーブルの真中において、それを見ながら食事をするのでした。(P.199、貧乏人と卵、アラビア)

たまごを梅干に換えたらよく似た話を、聞いたことがあるはず。でも、落ちとか内容は若干違うのは文化の相違か。あと、宗教に根ざすものも多くて、小乗仏教の本を読んだ後読むと

「王よ、あなたにせよ、ほかのだれかにせよ、やたらとおしゃべりする者は、とかくこういう目にあうものです。」(P.45、おしゃべりカメ、インド)

この手の話しは、あれを噛み砕くとこうなるんだろうと。
ま、古今東西共通なのはこの手の話。

「あんたが宴会に招いたのはわたしの晴着であって、それの中身じゃないのだとね。」(P.250、ナスル・エド・ディンの晴着、トルコ)