古代国語の音韻に就いて 他2篇
あめつちほしそらやま かはみねたにくもきりむろこけひといぬうへすゑゆわさるおふせよえのえをなれゐて(P.38、古代国語の音韻に就いて、天地の詞)
へぇ。いろは歌みたいなのって昔からあるのね。しかも格調高いわ。
文字通り、古代国語はどう発音されていたのかということを論証する諸研究を3篇紹介したもの。
薄っぺらいけれど、なかなか丁寧な検証で僕好みではあります。よろしければ是非ともご一読を。
古典を研究し古典の意味を解釈するという場合においても、昔の人がどれだけの音を聴き分け、言い分けておったかということを知るのが大切であります。(P.18、古代国語の音韻に就いて)
我々がそう読むから昔もそうだったと考えるのは、独断というよりほかありません。(P.27、古代国語の音韻に就いて)
言語は、すべて一定の音に一定の意味げ結合して成立つものであって、音が言語の外形をなし、意味がその内容をなしているのである。(P.123、古代国語の変遷)