小さなころ

小さい頃、親の都合で転校することが常だった。

小学生の頃から、別に転校すること自体そんなにいやなことではないし、むしろ楽しいと思っていた。そういうところは、先天的な「のら」だったのかもしれない。よく、前の学校の友達の家まで、一人で自転車や国鉄で行って泊まってきてた。友達の幅を広げることは、結構楽しかった。

転校先で友達を作ることはさほど苦労をした記憶はない。いつのまにか誰かと遊んでいる。と同時に、クラス内外のグループの垣根を越えて普通に友達を作れた。まぁ、転校生の特権ともいえるんだろうなぁと、今は思う。
で、その垣根を越えた友達のなかから、実は気が合いそうと思う人を普通にマッチングさせていたような記憶がある。そう思えば、昔から紹介屋だったのかもしれない。でも、紹介した友達同士が、自分抜きでとても楽しそうに遊んでいるのがとっても寂しかった記憶も良くある。紹介するまではテンションが高いのに、紹介しちゃうとすぐにイジケ虫になっていた自分を、最近良く思い出す。

最近、のらSOHOなんてレッテルが貼られるぐらい、日本全国飛び回って(今年は本当に飛び回ったと思う)、いろいろ人と人を繋いでいる。なんか、子供の頃の自分に戻ったようなものだ。たしかに、その後は自分抜きで進む人間関係がほとんどだ。そういうところも子供の頃と一緒だ。確かに、自分抜きでことが進んでいくことに、若干寂しい気分もなくはないが、しっかりとマッチングできたという充足感が、最近はある。
寂しさより充実感があるというのは、やっぱり、家族がいるからかな、と思う。そういう意味では家族の間の信頼が磐石じゃないとこういう生き方は非常に難しいんだろうなぁ。

ということで、私のマッチングでメリットがあったと思っている方は、私の家族にも感謝してください(笑)