起業支援に関する自己矛盾

僕は起業支援は嫌いだ。それは他のエントリーにも書いてある通り。

大体、他人様の人生をどうこうしようと言うのも気に入らんし、そんな他人様にとやかく言われんと起業できないような輩は起業しないほうがいいとか思っている。確かにうちの事務所の最たるビジネスモデルは、超アーリーステージではあるけど、起業する前の輩は対象外。起業したての相手をお客様にする。起業までは本人の責任しっかりやってくれという考え。いわば、事業の小児科医だけど、産婦人科医じゃないというスタンス。

なので、偉そうに周りには声高にこういうことを主張しているんだけど、最近、自分の行動は本当にそうなっているのかなと、大変気になってきた。

というのも、この間、大学で講演してとある所でその感想を書かれていて「(起業に関して)やる気に満ちてくるような話だった」とのこと。
あらら、起業は戒めよ、というつもりだったんだけどなぁ。と。
そこから今までの自分と周囲の状況を思い返すと、力一杯人の背中を押して起業させまくっている気もする。自分が創業後、知り合った組織人の大半が起業しちまっている。フリーランスになった人、5名。ベンチャー起業家2名。そのほか転職、大学人等々、人の進路変更させまくり。
しろとはひと言も言っていないけど、結局、結果を見ると、起業創業育成マシン状態のような気がする。

ということは、起業支援を罵っている割には、自分が一番起業支援してしまっているのではないかという感じ。

とすると、起業支援する人を罵る資格はないなぁと、チョット凹んだ感じであったりする。

それでも、無理な起業は辞めようね。