僕らは金儲けをしたいんじゃなくて社会変革をしたかったんだ。

最近、堀江さんが宇宙開発やら何やらがんばりだしたので、ライブドアの話題がぞろぞろと出てきました。彼が捕まったころは、いわゆるネットベンチャーといわれる人たちが金儲けの亡者のように言われたりしました。確かに、二言目には金の話をしてましたしね。その辺は、自業自得の側面もあります。
でも、1996年とか97年とか、海のもとも山のものとも知れない、インターネットって世界に突っ込んで、色々な事を起こした人たちって、金のためにあんなリスクを負ったわけではないと思う。自分を含めてそう思う。
勢い金の話になるのは、そのころの日本で歪んでいたのが金融の部分だから。適切な投資というものが存在していなくて、色々苦労しながら、インターネットっていう文化を創っていったから。金で苦労したんだから、金の話が中心になるのはしょうがないように思う。
で、僕らは何をしたかったんだろうと考えると、金儲けではまったくなかったように思う。

初期のインターネットに関わって新しいビジネスを起こした連中は、間違えなく、みんな社会変革をしたかったんだ、と。あくまで個々の作業を実現する手段としてのお金だったり、成功を旧世代に示す手段としてのお金でしかなかったように思う。
僕らが変革のきっかけを確実に作った自負はある。インターネットを活用したサービスを、心身ともにボロボロになりながら、旧世代に批判されながら、隣の同世代と競争しあいながら、沢山のサービスを作っていった。明らかに、そういうサービスの中で生き残ったもので、この10年で多くの人のライフスタイルは変わったはず。10代、20代の連中なんて意識すらしないでそういうサービスをガシガシつかっている。これだけ、僕らはちゃんと社会変革の一翼をちゃんと担ってきた。それだけは、旧世代の連中に、ちゃんと認めてもらいたい。
堀江さんの報道を見ていると、彼だって、最終的に多くのお金を扱う中で、事件が疑獄になってしまったけど、基本的に社会変革を一緒にしてきた仲間だ、と言いたくはなる。

ITでの社会変革のきっかけ作りが終わった時点で、自分が子育てSOHOってライフスタイルを選んでがんばっているのも、あくまで、社会のあり方を直したいから。
で、彼はいまだに、宇宙開発なんかに関わって社会をどんどん変革しようとがんばっている。僕らの世代でがんばったことに対して、いい加減ネガティブな金関連の報道はうんざり。だいたい、金を稼げなきゃ認めないって、騒ぎ散らした連中に「ちゃんと稼げるじゃん」と示しただけ。それをやっかみ半分の報道を繰り返しているのは、旧世代の人たちの心の貧しさを示しているだけじゃないの。

だから、何度でも書く。
僕たちがやりたかったことは、金儲けじゃない。旧世代の皆さんが作った負の遺産を一掃する、社会変革なんだと。
そして、反省して欲しい。自分たちがやったことは輝かしいプロジェクトXばっかりじゃなかった事を。