財源よりインフレが心配なのですが....。

民主党のマニフェストが出て、内容は良いけど財源がね、という論調が多いようですが、僕的には、財源はさておき、そんなことをやってもインフレが進んで生活実感が幸せになるとは思えないのですけど。

ちなみに、民主党以外のものも皆似たようなものなので、民主党批判という意味ではありません。
何をいいたいかというと、とにかく子育て世帯の名目上の可処分所得を上昇させるということと、パート労働者の名目賃金を上昇させる、というのがどうもキーのようなのですけど(他の政党でもそういう政策があるのですけど)、結局そういうことをしても、その分、適正利益を稼ぎ出すことが企業としては重要なので結局のところモノの値段を上げていくという選択しか無くなるわけです。
乱暴な話ですが、賃金が二倍になっても、その分の利潤を確保するためには、物価は二倍になるので結局自分が買える物は変わらないわけです。
ヘタをすると、これをあんまりすると、インフレが激しくなり円という通貨の国際的信用が下がりますから、実は結構面倒くさい話になるような気がします。
忘れていけないのは、所得倍増はそのまま物価倍増と直結しているという、単純な経済原理です。給金の額面ばかり見て、自分の生活をちゃんと見ないと、こういう数字にだまされます。

ちなみに、CO2削減を政策を打ち出す一方で高速道路の利用を促進する政策だとか、子育て支援といえば親に金を握らせればいいという安直な雰囲気が各党に漂っているのも、加えて気にはなっています。ま、今回も、一番マシそうな候補を探して投票しますか...。