投資家に必要な資質
最近、投資にかかわるニュースが多いんで、おのずとその話題が私の周囲でも多いんだけど、ある友人のBLOGで「投資する人も大事だけど投資される人がいないと、世の中回らない」という趣旨の書き込みがあって、ちょっと考えてしまった。
はじめに投資があるのではなく、世の中があって、その世の中で何か影響を及ぼしたい人がいて、その影響をおよびしたい人がやりたい事業があって、その事業において必要な資金が発生する場合にのみ、本来投資というものがはじめて必要になるもんだ。
そう考えると資金供与をする投資家は闇雲にその事業に金を出してリターンを得ればいいという話ではない。やはり、投資というのは社会作りだし、世の中の形を作る行為である。なので、自分の老後資金を増やすだの、銀行の利子が安いから株式をやるだのという動機は全く持って不純だし、ありようとして不健全。もうこういう人は投資家として失格、ということになる。
じゃぁ、どういう人種が投資家として合格なのか、と考えるとそれはそれで難しい気もする。
そもそも、世の中に影響を及ぼす事業に金を出す、という投資の本質に立ち返ると、その資質も見えてくる気がする。
まずは「世の中かくあるべしという理想を持っている」こと。事業のうちどれに投資をするかという選択基準は、これが本人の中にしっかりとないといけない。当然、これが独り善がりやわがままではいけない。
次に「事業を動かすということを実体験として知っている」こと。その事業がきちんと狙ったとおりに影響を及ぼせるかどうかを判断できないと、投資をする意味が無い。事業のことを知るのは本を読んでも無駄。実際に一回ぐらい社長をなすべきだ。
最後に「自分の生活と無関係な金を持っている」こと。そもそも、正しい理想をもって、正しい手法を用いても、事業が成功する保証なんてどこにも無い。よって投資が0円になるなんてあたりまえ。それで乞食生活になるようでは投資家たり得る意味は無い。
でも、この条件をきちんと満たす人って少ないよなぁ。自分も満たしていないしなぁ....。