心願成就

ここ数年、必ず豊川稲荷で旗を奉納している。

願い事を書くわけだが、今までは「事業繁栄」と書くようにしていた。
家族や近しい人々には、商売繁盛じゃなくていいの?といわれる。でも別に、今の自分のやっていることは商売という感じでもないし、あくまでも、自分の理念を少しでも社会に反映させていこうということで始めている。そういうことを意識して、この旗に毎年「事業繁栄」書くことで、自覚を持って仕事をしていける。自分の理念が世に価値があり、私が真摯に事業を行えば、事業は繁栄する。だからこそ「事業繁栄」にこだわって仕事をしてきている。商売というか金銭的繁盛は、その後からついてくればいい。
この稲荷様のご利益(りやく)というのもあるのだろうが、おかげさまで、昨年は全国各地に行って、その理念の種を植えたり共鳴者を見つけたりでき、事業そのものも比較的大きく飛躍できたと思う。

ただ、今年は少し考えを変えた。
自分の事業理念は「次世代への責任を果たす企業を増やし育成することを通じて、次のこどもの時代にフェアな社会を作る。」というもの。ちと長いが、これが一番過不足なく、自分の事業のポイントを表している。
でも、この理念に基づく事業が繁栄しつづけるということは、いつまでも「次世代の責任を果たす企業」が増えてこない、もしくは減ってくるということ。そうではなくても、無責任企業が勢いよく増加するということでもある。
やはり、子供も小学生になるということは、そろそろ、事業繁栄よりも、そうした企業群を十二分に増やし、自分の今の事業の存在意義がなくなることを目指すべき。そこで、今年からは「心願成就」と書くことにした。

心願成就に必要な手を、これからは着々と打っていく。なので、少しクールに仕事をすることになるかも。お客様はある面で、理念の共鳴者で盟友ともいえるから当然大事にしていく。ただ、あくまで心願成就にこだわった動きを今年からしていこう。

心願成就をした後は、成就した後に考える事にする。