公文先生、喜寿おめでとうございます。

ご存知の方はご存知でしょうが、私は弊社のマネージャー以外に色々なことをやっております。その中の一つに、多摩大学情報社会学研究所の客員研究員と言うのがあります。こんなのでも、実は学徒の端くれで、数年に一回、忘れた頃に情報社会学の論文を出していたりします。
で、昨晩はそこの所長であられる、公文俊平先生の喜寿のお祝いにいってまいりました。
変な表現ですが、公文先生がいらっしゃらなければ、日本のインターネットの受容のあり方はずいぶん違ったものになったんだろうなぁ、と思います。それこそ、昨日の喜寿の会にお見えになった面々は、内々の会で人数は少なかったのですが、学者だけではなく、実業界や官界で活躍されている方々もいらしていました。(そんなところの末席とはいえ出席資格があったのか不安ではありますが。)
公文先生の表の業績やらなんやらは、そう言うえらい人々に解説してもらうとして、私も公文先生に多いに影響を受けた人間でありますので、私的なお話でも。

この業界に飛び込む前に、インターネットの技術的なバックボーンはさておき、社会学的視点で勉強できる一冊がないかと、探し求めたら「情報文明論」という公文先生の著作に行き当たり、なかなか手ごわい本でしたが読了して考え方を叩き込んでみたのが始まりといえば始まりです。

その後、JCCに勤めて動画配信事業の担当をやっていたのですが、そこのトークショーのゲストになんと公文先生がおみえになって、ご本人に始めてお会いしました。本の手ごわい印象があったので、どんなおっかない教授がくるのかちょっとビクビクしていましたが、笑顔が魅力的な初老の紳士でそのギャップに驚いたのを覚えています。
で、著作を読了した旨のことを申し上げたら、
「君すごいねぇ。書いた僕が読んでなよ。何かいたかあんまり覚えてないし(笑)」
などと、ジョークを飛ばし緊張していた若造の僕をリラックスさせてくださいまいた。
そればかりか、配信の中では、PCは出来てもビデオのタイマー録画ができないとか、自虐ネタを交えつつ笑いが絶えない不思議なトーク番組になってしまいました。

その後も、当時の社長の鞄持ちでGLOCOMにもお邪魔していましたし、いく度かお顔を合わせる機会なんかにも恵まれて、仕事をする上で、影響を確実に受け続けてきました。
独立してからも、田舎にいても東京や最先端事例とつながりたいと思いCANフォーラムにいれていただいたり(オマケに大暴れしてご迷惑をかけてやめたり(^^;)、デジタルニューディール事業のお仕事をいただいたりと、考えて見たら直接的にも間接的にも大恩人であります。

私のような非才なものが、客員研究員にしていただいて、どれほど公文先生の活躍に貢献しているか疑問ではありますが(キレまくってご迷惑は巻き散らかしてますが(苦笑))、今後ともご健勝で益々ご活躍していただければと祈念しております。
公文先生、本当に喜寿を迎えられ、おめでとうございます。

と、iPhoneからエントリーをいれてみました。公文先生がお仰るとおり、時代は変わったなぁ。ほんとうに。