働く意味を考えさせられた一年でした。

今年は、自分にとって自分が思っていたのと真逆の一年になってしまいました。
そろそろ、市民活動関連は手を引こうと思っていたし、アイリンクかどうかは別にして営利な本業を追求しようと思って始まった一年でした。結構本人的には、粛々とその方向で準備をしていました。

3月11日14時46分。愛知の自宅にいても分かる揺れでした。その直後は、多くのICTを職にしている方々と一緒で、Twitter、FaceBook、その他のSNSで情報の収集発信を無我夢中で行っていました。
その数日後からは、NPO愛知ネットが運営している市民活動センターの職員であるという立場から、支援活動で最大限役に立つ方向を考え行動してきました。NPO愛知ネットという枠組みから、いろいろな依頼事項を受けたりもしました。依頼を形にするのに、ここ数年不義理をしていて、正直、どのツラして顔合わせるんだという相手にも、頭を下げてお願いをしてきました。でも、そんな方々こそ全力で支援活動をされていて、そんな私のお願いであっても、会社を傾けててでも、という気合で協力もしていただきました。
6月、NPO愛知ネットの中の戦力の枯渇の中、本来、自分では手を引こうと思っていた市民活動センターのセンター長を引き受けました。多くの人たちが色々な形で支援している中、彼らの穴を埋めるのも大事な支援と考え引き受けました。そのため私個人のコンサル事務所の正規のお客様であるアイリンクアンジョウハーツプロジェクト磯田園製茶など、多くのお客様にご迷惑をおかけする形になりましたが、私のお客様、市民活動センターやNPO愛知ネットのスタッフ、地域の皆様のご理解とご協力で、無事半年を過ごしました。
特に、アイリンクのお客様各位、スタッフ、北口社長には大変感謝しております。

非営利な市民活動センター業務にシフトをした半年でしたが、むしろ、営利事業や働けることの意味を、深く考えさせられた半年でした。被災地支援が進む中で、働ける喜び、家族とともに暮らせる喜びの本質を、被災地支援から帰ってくるスタッフの話から真剣に考えさせられました。
多くの人ときちんとつながって、そのつながりの中で多くの人の役に立ち、その見返りでお金いただき、また役立ってくれた誰かへの感謝の念で気持ちよくお金を使える。そんなサイクルを普通に回せる平和な国、平和な地域ということを改めて実感しました。また、それを簡単に回せるだけのものを持っているのに、勝手に回さないで不幸だ不幸だと語る人たちもたくさんいる国や地域。そんなところに住んでいるんだなとも実感できました。たぶん、募金をすることなんかより、被災地に、再びそういうサイクルをしっかり作れる地域を作ってあげれることが復興支援なんだろうなと思っています。

僕ら一人ひとりができることは少ないけど、共につながる、それぐらいはできるんじゃないかと思う。被災している人々と直接つながらなくても、直接つながっている人とつながって、その人を通じてそのサイクルの一部になっていく。そんなことを意識して、来年も幸せな仕事をして行きたいと思います。
でも、つながる僕がしっかりしてないと共倒れ。がっちりコンサルタントとしてビジネスをしていきましょう。頑張るぞ。