ザ・ニッカウヰスキー34年

年始の体調不良の休みあけの日。
会社で働いていると、一通のメールが自宅から。

>ねぇねぇ、なんか、ニッカから届いているよ。

という簡単な文面。
まぁ、個人的には、ニッカファンなので何か届いているのは 嬉しいけれど、心当たり無し。
そうこうしていると、また一通、自宅からメール。

>34年もののウイスキーだよ!

このときはびっくり。心当たりを思い返すと.......。


ことの起こりは1999年の12月初頭。
仕事の都合で、酒類関連のWebをリサーチ中に、ニッカのWeb に立ち寄ったときのことでした。
「よく出来てるWebだなぁ....。」などと思いつつ、見ていると、 掲示板があったので、中を覗くと、愛飲者達からの声に色々丁寧に 答えるニッカの方たちとのやり取りがなされていました。
「コミュニティーも機能しつつあり......っと」
などと、採点をしつつ掲示板の中を何気なく見ると
「論文募集12月6日締切り」
という、ニッカ広報からの書きこみが。
これからのニッカに期待することについての論文を募集しているとのこと。
で、その採用者には「ザ・ニッカウヰスキー34年」が頂けると。
だめもとで、えいや!っと、仕事を中断して執筆。
で、メールで投稿。
すると驚いたことに、次の日には、寸評とともに丁寧な受領のご返事を頂き その対応に関心することしきり。
ネット時代の企業の対応とはかくあるべし。
数回メールのやり取りもさせていただき、ニッカのお酒だけでなく その対応の素晴らしさに、すっかり心酔してしまいました。


で、その投稿した物のことなど、すっかり忘れ、のほほんと 日々暮らしていたとき、いきなりのメール連絡だったのです。
まさか、ひょっとして。と思いつつ、仕事はそこそこに、急いで帰宅。
部屋に入ると、「ザ・ニッカウヰスキー34年」と、論文の掲載紙が。
なんと、ホントに掲載されているじゃないですか。
そこから数時間、一家で掲載紙を回し読み。いつ穴があくやらという感じ。
次に、「ザ・ニッカウヰスキー34年」を箱から出す。
すごい感慨。
次に、「ザ・ニッカウヰスキー34年」を開封。
ポンッと、開く。ふわっと香りが。
34年という、自分の年齢以上のお酒の歴史と風格。
思いをめぐらせると、「すごい物を開けてしまった」と なんか訳の分からん感動が。
思いきって、ニッカブレンダーズキットに付いてきた、 ティスティンググラスに1/3ほど注ぐ。
で、ちょと口に含む。
言葉を失う。美味いとか、そういうレベルではなく、もう、 すごいとしか言いようがない味。


感動に浸りつつ、ちょっと思ったのは、これは1本、6万円。
で、720ml、1ショット60mlくらいとして、1本は12ショット。
すると、一杯原価で5000円。バーで飲んだらいったいいくら?

あー、ありがたやありがたや。と、非常に庶民的なことも 同時に思ったりもしたのでした。