マンハッタン
バーで飲んだことのないカクテルというのがある。
まぁ、そんな物、毎日カクテルは生まれる物だから、
誰でもたくさんあるものではある。
私の場合、片っ端から覚えたカクテルを注文していたので
いわゆるメジャーカクテルと言われるものは、だいたい
飲んでいると思う(もっとも覚えていないんですけどね)。
が、不思議と飲んでいないカクテルが、このマンハッタンだ。
ちなみに、嫌いな味ではない。
むしろ好きな味の部類に入るくらいだ。
にもかかわらず、バーで飲むことはない。
ステアで作るカクテルなので、私のどへたくそな腕前で作って飲むより
バーで飲んだほうがより美味い物が飲めるはずである。
しかし、自分で作ったものしか飲んだことはない。
材料もまちまち気まぐれ。
ベルモットも適当。そのときあるもの。
ウィスキーも適当。そのときあるもの。
混ぜるのも適当。マグカップに氷いれて混ぜるだけ。
そんなんでも、飲めてしまう。
組み合わせ的には、マティーニの変形である。
どこまでもトコトンこだわれるはずである。
が、この横着三昧。
ここまで、こだわりのない飲み方をするのは、マンハッタンぐらいである。
逆に、これが私のマンハッタンへのこだわりかもしれない。