エメラルド・アイル

このカクテル、まぁ、別名はグリーンアラスカと言います。
もっとも、どっちがどっちの別名だか本名だか分かりませんが。

ちょうど、シャルトリューズに凝り始めたころの話です。
F「シャルトリューズを」
I「どっちが良い?VEPは切れてるよ」
F「ちぇ。どっちにしようかなぁ」
I「グリーン?」
F「うーむ。それもいいけど、たまには、カクテルといこうかなぁ」
I「シャルトリューズの?」
F「そうそう。シャルトリューズのグリーンで」
I「色指定かぁ」
F「強いやつね。よろしくぅ!」
で、Iさん、迷わずジンをつかむ。
F「何作るの?」
ミキシンググラスに材料を入れながら
I「アラスカって知ってる?」
F「うん。あ、たしかに、あれ、シャルトリューズ使うねぇ」
I「でしょ」
F「でも、アラスカは、イエローのほうを使うんじゃないの?」
バースプーンを持ち、ミキシングをはじめる。
I「良く似たので、グリーンを使うのもあってさ」
F「へぇ」
グラスに、薄緑色の液体が注がれる。
I「はいどうぞ」
F「名前は?」
I「グリーン・アラスカ」
F「まんまやんか(笑)」
I「もう一個名前があるんだよね」
F「へぇ、どんな名前?」
I「エメラルド・アイル。個人的にはこっちのほうが好きな名前かなぁ」
F「確かに」

でも、普通のバーで頼むときグリーン・アラスカのほうが通じるのはなぜ。
なんか悲しい。