ぺルノー

いろんな酒を飲んできまして、いまだに苦手なお酒があります。しかも、リキュール好きなのに、リキュールだったりします。いわゆるアニス系といわれるもの。特に、このぺルノーは一番苦手です。
なんと言ってもあの香りがどうしても........。
水ででも割ろうものなら、なんかなお悪化して私には拷問のようです。
アニス系は水で割って白濁させるのが通だといいますが..........。

でも、一度だけぺルノーのを美味しくいただいた事があります。
千葉県某所の近所のバーにて。

その日は込んでいたので、隅っこで静かにタンカレーを 飲んでました。空いたら帰るかぁと考えていたとき、
「いつもカラ酒*1ですね。」
とマスターが口を挟んできました。
F「いやぁ。金がないもんで」
M「またまたぁ。お酒だけ飲むと体に悪いよ」
F「うー」
ま、ここのお店のお酒はみな安いので、別につまみを 頼んでも困るもんじゃないんですけど。
ちなみに、つまみは毎日変わるのでホワイトボードに書いてあるのです。それを見るのが単に億劫だったのが原因でした。でも、つまみはどれも美味しいものばかりです。
深夜にお腹が空いたときとかに来ると、パスタやラーメンまで作ってくれます。
で、ここで、ちょっと詰まっていると、マスターが私の前にホワイトボードを。
M「はい」
F「................。」
よくみると、エスカルゴなどというメニューが。思わず指を指して
F「なに。これ」
M「エスカルゴ。しらない?」
F「いや、知ってるけど......。」
M「嫌い?」
F「食った事ないよ。いや、そういう問題じゃなくて、 普通こういうバーにエスカルゴなんかあるか?」
M「あるじゃない。ここに」
F「じゃ、エスカルゴ」
M「はい。エスカルゴ一丁!」
で、結局これが出来るのを待つ間、また、お酒を飲む羽目に。
エスカルゴ登場。ニンニクとバターを効かせて焼き上げてあります。
M「はいどうぞ」
F「ほー。はじめて実物見たよ」
M「ま、食べてみてよ」
味は結構行ける。うんうん。
F「美味しいねぇ。ちなみにお酒が空いたんだけど」
M「なんか頼む?」
F「これに合うのが良いなぁ」
M「..............。」
F「いまいち、想像つかないんだよねぇ。合うお酒」
M「ん。やってみっか」
で、バックバーのほうをくるっと向いて、3分にらむ。
いきなり、むんずと一本のビンをつかむ。
なんと、私の大嫌いなぺルノー。
F「え?その味苦手だよ」
M「ま、いいから」
と、無視してライムを絞る。
ロングのタンブラーを出し、氷を入れて、ライムの絞り汁、ぺルノーを入れる。
で、ソーダを満たす。
M「はいどうぞ」
F「えー。」
M「ま、エスカルゴを食べて、すっと次に飲んでごらん」
F「ふーん」
で、だまされたと思って、やってみました。
あ、ガーリックとバターのきつさと、ぺルノーのアニスの味がぴったりマッチ。で、ライムとソーダの刺激で味の感じもずいぶん違う。
F「おー。いける。すごいよ」
M「でしょう!」

ま、嫌いなものでも、人の進めにしたがって挑戦するのも良いもんです。

*1:カラ酒=つまみもなしにお酒をがばがば飲む事です