シャルトリューズ・イブ
妻「一本づつだよ!」
最近、自宅バー化をはじめたので、妻とリキュールを仕入れに酒屋へ。
その酒屋、いやぁ、あるわあるわ。リキュールにスピリッツが。
シャルトリューズのイエローにグリーンに、サンブーカにブラックサンブーカ、パンペローにボルスジェネバにシュタインヘーガ、さらにはゴディバハーフボトルまで。書いていたら切りが無い.......。
まるで夢遊病者のようにふらふらと、店内をさまよう。
そんな私に妻が念を押して
「一本だけ!」
というわけです。なんて残酷なとも思うのですが、
まぁ、家計を預かっていただいてるわけですし、逆らうわけにも行きません。
で、はいかいする私の目に、なんか変なパッケージが.....。
「秘酒イブ」
なんじゃぁ?
なんとも、日本酒風の白黒水墨画パッケージ。
ま、大きさから行って、ビターズのたぐいの小ささ。
思わず手にとって見ると、製品名には小さく「シャルトリューズ・イブ」
なんと!シャルトリューズじゃないですか!
でも、小さいしなぁ。ただのビターズだとがっかりだしなぁ。
その酒屋の閉店まで迷いに迷った挙句、結論が「買い」
で、自宅へ。
箱から出すと、なんと小さな木のカプセルが出てきました。
感想は「おやぁ?」でした。
あんまり洋酒の入れ物で、木入りってのはぴんとこない。(木箱入りってのはありますが)
しかし、そのカプセルに貼られているラベルは間違えなく
「シャルトリューズ」
すばらしい。しばらく眺めてしまう。
木のカプセルを、慎重に開封すると、その中から100mlの小さなビンが。
色はシャルトリューズのようだ。
深みがあり、そして澄んだ緑色だ。
ショットグラスにそぉっと注ぐ。
そのとき、そこまで傍観していた妻が
「こんな強い酒は、少しだけにしないとだめだよ」
F「大丈夫。こんな少ししかないんだから、少ししか飲まないよ。もったいないし」
で、ショットグラスに半分ほど。
香りをかぐ。
あ、完全にシャルトリューズグリーン。
すばらしい。しばし沈黙。
思い切って飲む。味も、シャルトリューズだがドライ。
うーむ沈黙。
これほどすばらしい、シャルトリューズがこの世にあったとは。
驚きである。
しかし、この少ない量はなんとかならんかなぁ。
ショットグラス2杯で終わっちまうぞ。
ま、度数も71度もあるし、さぁて、明日は世界一ドライなアラスカでも作るか。