マッカラン
やたら暑い日のこと。
家に帰ってきて、明日は休みだし、こりゃもう
ジンでも飲むしかないなという気分。
で、最近お気に入りのブルームスバリーでもと思い
近所のバーへ。
そこに入ると、案の定外の席までいっぱい。
混んでるなぁ。一杯飲んですぐ帰ろうと判断。
F「ども」
W「あらら、おひさしぶり」
F「どもども」
W「へへへへ」(不敵な笑み)
F「なんすか?今日はいつもの一杯貰って帰ろうと思ってるんですけど。」
W「ジンですか?」(残念そうに)
F「そうそう。ブルームスバリー」
店が忙しいのか、ブルームスバリーをぽんと注いでだしてそれっきり。
ま、のんびり飲んでいると、ぽつぽつのお客が減ってきた。
さて、グラスもあいたし、私も退散と思った頃。
W「Fさん、スコッチ飲みたいなぁなんて思いません?」
F「ほえ?」
W「へへへへ」
F「なんかあるの?」
W「良くぞ聞いてくれました」
と、得意げに、バックバーから一本のボトルを
W「じゃん。マッカラン18年」
F「へぇ。18年ね。私好みじゃん」
W「古すぎず、若すぎず」
F「って、別に25年仕入れても出ないとおもったからでしょ?」
W「.............。飲みます?」
F「もらいます」
W「ちょっと待って下さいね」
トン、トンと二つのショットグラスを私の前に。
F「私に二杯飲めと?」
W「何いってるんですか。飲み比べに決まってますよ」
と、有無も言わさず12年を注ぎ、18年を注ぐ。
W「はい、どうぞ」
F「今日は、軽く飲んでかえる予定だったのに」
W「何いってるんですか。この程度はFさんの軽くでしょ」
F「................。」
で、12年、18年と軽く口を付けてみましたが、
この差は。うーん。
W「どうです?」
F「うーん。どっちも旨いね」
W「でも、Fさんのことだから、どっちかといえば?」
F「12年って言わせたいんでしょ?」
W「若い子好みって言ってますし」
F「あのねぇ.........。」
で、実は、私の好みはマッカランに関しては18年です。